日本語の文法上の特徴は、
・私は本を読む であるが、英語や中国語では読むという動詞が本という目的語の前に来る。
・形容詞が名詞の前に来る。
・助詞や助動詞によって、名詞や動詞などの文法的機能が変化する。
これらの特徴と一致する言語は、ドラヴィダ諸語(インド)、朝鮮語、ツングース系満州語、モンゴル語、ビルマ語などが挙げられる。つまり、北はロシア北部から南はインドまで、西はカスピ海から東はミャンマーまで分布する言語と、文法上の特徴が一致する。逆に、中国からベトナム、タイ、ポリネシアで使われる言語とは、文法上の特徴は一致しない。
日本語の音韻上の特徴としては、
・語頭にr音が来ない
・語頭に濁音が立たない
こららの特徴と一致するのは、朝鮮語、アイヌ語、中国語、ドラヴィダ諸語があり、ポリネシアやタイなども同じ傾向が見られる。
文法と音韻における日本語の特徴と一致する言語は、ユーラシア大陸広範に見られるが、語彙上の一致が見られるのは、(朝鮮語を除けば)ほとんどが南方系の言語である(インドネシア語、ベトナム語、ドラヴィダ諸語など)。
特に、ドラヴィダ諸語の中の一つの言語であるタミル語は、人体の名称(手・足・頭など)だけでなく、「たんぼ、あぜ、うね、はたけ、あは、こめ、ぬか、かゆ」などの水田耕作に関係する設備や労働の呼び方も共通している。リンク
言語の基層を成すと考えられている文法と語彙上の一致から考えれば、日本語の源流はインドのドラヴィダ諸語にあると考えられる。その後、南方・北方の両方からの語彙が流入し、現在の日本語が形作られていった。
※アイヌ語は、語彙の一部借用はあるものの、文法と音韻組織上の特徴や語彙の一致などから見て日本語とは別系統と考えられている。アイヌ語は、日本語よりもエスキモー諸語やインディアン諸語(イヌイットやアメリカ先住民の言語)の方が近いと考えられている。 |
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